神社で立てられているのぼりは通常、独特の字形が書かれています。従って、コンピューターで書くことはまずは無理なため、一つずつプロの職人が手作りをしていきます。その手間はとても繊細で難度が高いため、やはり値段は相当高価です。しかし、細やかな仕上げのため、耐久年数も実に長期にわたるのが大きな長所です。
古くから受け継いだ神社やお寺ののぼりは、取扱店で修復してもらうことができ、名の知れた書家や地元の地位ある人の筆の跡を、職人の精通した技術やキャリア、知識を活かして丁寧に復元することが可能で、下絵周辺に糊を塗ってから一文字一文字染め、洗い、アイロンして出来上がるようです。
のぼりの使い方はほとんどが広告ですから、占いなどで言う設置する方角は重視されません。大切なのはお客が我が店に入りたくなるアピールです。これにはのぼり間のスペース配分など、さまざまなテクニックが必要です。ただ単に、飾れば客が集まる、ではなく、集客テクニックを身につけるが大切です。
江戸中期、鯉の形ののぼりを飾って男児の誕生を尊ぶ習慣が出来ました。しかし、置くだけでは面白くなかったのか、吹流しに魚の姿をえがいて風にそよがせたのが今のこいのぼりの先祖です。その当時の鯉は一匹でいたがどんどん増えてしまい、色柄もどんどんとにぎやかになりました。

日本独特のカルチャーで産声をあげたのぼりは、外人の日本旅行のお土産などに人気です。無論、ショップなどに飾っている大きいのぼりではありません。かなり小さいサイズのミニのぼりなのです。組立型の物もあり、かざばらず、また、値段も手頃なため、日本の旅の記念に大量に持って帰る旅行者もいるそうです。
交通安全むけののぼりを見てはたと気が付きました。それは色目です。気が付きやすいのはもちろんですが、赤、黄系、青色の3つを使用しているのぼりがとても多いのです。当然、この色目は信号機です。多分、無意識のうちに信号を思い浮かべ安全につなげるように導いているのでしょう。

のぼりに色をつけるテクニックはいろいろあります。ポスターを刷る程度の印刷機で一度に印刷する手法もありますが、ひとつひとつ染物と同様に人の手で仕上げていく手法もあります。当然機械化の方が安価ですが、すぐれた色をかもしだす手作りの方法も今に至っても重宝な物とされています。
大昔の文化遺産を守り続ける京都には、京の景観ガイドラインという指針が定められています。これにはのぼりも指標の対象にあたり、一定の基準を過ぎると罰せられるそうです。しかし、京都の様に指針を定めている地域は少ないようで、上げる上げないについての線引きはまず曖昧そうです。

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